前回、BBS LMホイールの偽物の見分け方を紹介しましたが、今回ご紹介するのは、AMGの「W218 CLS63」AMGパフォーマンスパッケージ・AMG/S、「W212 E63」 AMGパフォーマンスパッケージに専用装備されているスタイリング4 FORGEDホイール(カタログ名称:19インチ AMG 5ツインスポークアルミホイール(鍛造))です。
最近の偽物ホイールは悪意を感じる程の完成度の高さに驚かされるばかりです。
今回からシリーズ化するとともに、いまさらですが私が大好きな「ブラックジャックによろしく」をモチーフとして、紹介していきます。それでは、お楽しみください。
見破れるか!?AMG ホイール偽物と本物の違い!
1.違いがわからない!?
今回、紹介するホイールは、スタッフも一瞬、騙されるほど、精巧に作られたものでした。高画質の写真でなければ、画像で区別をつけるのは至難です。
一見すると全く違いが分からない為、このホイールの利用されていた方は、本物だと思って使用されていました。偽物だとお伝えするのが、非常に辛かったです。
正解は、「Aホイール」が偽物で、「Bホイール」が本物です。
それでは、本物と偽物の違いを見て行きましょう。
2.微妙に違うデザイン
今回紹介するホイールは本当に分かりにくいです。上図に記載しているようにオレンジ部分に若干の違いがありました。
また、カラーリングについては、本物はチタニウムグレーペイントですが、この偽物ホイールのカラーもほとんど分からない程、酷似しています。
さらに、デザイン面においての違いで発見できたものは、表面のクリア塗装の厚さです。
これは、写真などでは決して確認できないレベルで、本物のホイールは厚く塗装されていることに対し、偽物ホイールは薄く塗装されていました。
これは、現物を確認しないと、わかりません。今回の紹介しているホイールはそれだけ酷似しているということです。
3.鍛造と鋳造
前回「BBS LMホイールの見分け方」で紹介した、鍛造と鋳造について、今回のスタイリング4 FORGEDホイールの本物は名前に「FORGED」というくらいなので、もちろん「鍛造」。
偽物は「鋳造」でした。表の面だけ見ても、その区別は付きませんが、裏面を見てはっきりとわかります。
鋳造で造られた「偽物のホイール」は重さを少しでも軽くする為に、スポークの部分などに溝を作って軽量化してあります。
その分、強度が落ちるのは、一目瞭然ですね。拡大した図がこちらです。
4.刻印
今回のメインイベントではありませんが、はっきりと違いがわかる所が表面に1カ所ありました。弊社のスタッフもここに違和感を覚えて、「これは偽物ではないか?」と疑いをもちました。(遠目の写真レベルでは判断付きません。)
一般的に偽物ホイールは刻印の変わりに「シール」などを貼ってあったり、刻印がなかったりしているのですが、この偽物ホイールはきちんと刻印を掘ってある珍しいタイプでした。
この刻印は本物と比べるとあきらかに違い、刻印も荒いことがわかります。
しかし、AMGホイールの本物を知らない人が、この偽物ホイールを「刻印のある本物ですよ」と言われたら、本物と信じ込んでいても仕方ないレベルです。
本物のホイールは若干、丸みがあり、刻印面も綺麗(バリがない)なので、偽物ホイールのように、はっきりしている物ものや修正されているモノだった場合疑った方がよいでしょう。
また、余談ですが、中古車を買う場合も、偽物ホイールがあたかも本物のAMGパーツのように、装着されていることもありますので、ご注意ください。(ちなみに、他のAMGホイールも偽物がたくさんあります。)
また、分かりにくいところですが、本物には下図のような場所にサイズの打刻が施されています。
5.まとめ
今回のホイールは本当にわかりませんでしたね。プロも騙されてしまいそうなホイールです。
前回、同様に安全性をほとんど考えて作られていないため、スポーク部が折れたりしたら大変ですね。
また、「レプリカ」=「偽物」です。その為、それを分かって使用しているモノは良いですが、知らずに偽物を掴まされていることだってあります。
そんな被害に合わないように、本物か偽物かを見極める目を持つことも重要です。
少しでもお客さまの参考になればと思い、これからも、本物と偽物のシリーズを書き続けていこうとおもいます。
今回使用した画像及び著作権の提供先の表示
© タイトル:ブラックジャックによろしく
著作者名: 佐藤秀峰
(二次利用フリー)
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